八重山素潜りツアー記#8最終版

与那国ツアー
11月17日 
那覇
         
                                      By MI@東畦

昨夜、民謡酒場で浮かれすぎて遅くなったため、9時過ぎに起床。
多分お客が置いていっただろう本がたくさん本棚にあり、Iさんが起きるまで本を読む。

手に取った本の一つが琉球列島におけるウリミバエの駆除に関する本だった。
ゴーヤやウリに寄生して商品価値を無くすミバエが20世紀初頭に八重山で見つかり、そのご北上して久米島、沖縄本島、奄美諸島でも見られるようになった。
そのため貴重な現金収入になるはずの野菜が内地に出荷出来なくなり農業従事者の生活が困窮したとの事。
駆除の方法が以前にアメリカで使われた不妊雄を使うというユニークな方法だった。
ミバエを繁殖させサナギの時に非常に強力な放射線をあてると雄は全部不妊になるとの事。

これを自然界に放し野生のメスと交配させることにより、野生のオスとの交配の機会を減らすのを目的としている。
ミバエの幼虫はとても臭いらしく、幼虫の繁殖の研究者や家族が悪臭に苦労した話や簡単な文献はあったといえ初めての方法を確立させるために非常な苦労が合ったそうだ。
そう言えば与那国をドライブしているときに道端の木に少し穴の開いたバケツのような物が所々に吊るしてあった。
もう完全に駆除は出来たとの事だが、予防の為今も続けているとの事だった。
ずっと以前に聞いた話が今も現実に行われていることにこの地域の大変さを知った。

Iさんもぼちぼち起きてきて、初めての那覇観光へ出かける。
目的は国際通り、公設市場、そして肉、肉、肉!毎日本当にうまい魚を食べていたがやっぱり時には肉を食いたくなった。
まずは国際通り、お土産屋さんがずっと並んでいる。特にはやっているのは様々な塩を売っている店だった。
バイト生のZくんからことあるごとに聞いていた国際通りは華やかな街だった。

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これが国際通り

さて次は公設市場、私は市場と名のつくところが大好きなので期待して向かう。
まず入った所が肉売り場、その肉の種類やボリュームにびっくり。
豚の三枚肉や手や足が山のように盛られている。
客足を止めるため豚の顔にサングラスをかけたり、髪飾りをつけたり各お店が工夫をしている。

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    肉肉肉





     かわいい豚!?

ここでは牛肉は完全な脇役で、ほんの少し塊りで申し訳なさそうに身を縮めていた。
いったん立ち止まるとおばちゃんが寄ってきて「ちょっと味見して!これはラフテー(三枚肉の煮物)、これはソーキ(あばら骨の煮込み)、これはミミガー(耳の軟骨)、これは・・・」と機関銃のように試食の嵐!
客を逃がさないその熟練されたスキルにびっくりした。
お土産にラフテーなどを買おうかと思ったがIさんは岡山のスーパーでも売っているとの一声でオーバーチャージが気になり、見学だけで次の魚コーナーへ。
ここはカラフルな魚がいっぱい!
美味しいミーバイ(クエ)もいるがイラブチャー(ブダイ)やから揚げで食べる沖縄の代表魚のグルクンまで沖縄の海がそのまま氷に載った様子。

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             きれいな魚
隣はエビ!捕りに行けなかったイセエビ、にしきエビ、ゾウリエビなどエビが沢山水槽にいる。
その隣は貝類、Iさんが採った夜光貝などが並んでいる。
イセエビの試食を期待していたが今度のセールストークのキーワードは「食事は済みましたか?」
2階の食堂へ魚やエビを持っていくと3種類の料理までを500円でしてくれるとの事。
新鮮な魚介類を今、食べませんかというアイデアである。

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             獲れなかったエビ

与那国で毎日、毎日魚や貝を食べたのに結構ひかれたが、今日のお昼はステーキと決めていたので立ち去る。
さて本日のメインエベント「ステーキ!」行き先はステーキハウス「88(ハチハチ)」なぜかというと昨日の民謡酒場の「ミキちゃん」がステーキといえば「88」と言っていたのをオヤジ2人が信じただけの事。

12時前だったので比較的空いており窓際に座れた。
後から修学旅行生など続々と入ってすぐ満杯になった。
Iさんは霜降りは嫌いと言う事と経済的理由により脂の少ない輸入肉230gを注文、セットで約2000円。
噛みしめると、久々の肉汁!
人間は時には肉も必要と思った。
久々の肉に喜んだがずっと魚だけの食生活のせいか、またはそのボリュームのせいか、少しもてあましやっと完食。

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              憧れのステーキ

その上Iさんの分まで頂く。
満腹のあまり「88」を出た後、斜め前のスタバで休憩、しばらく行きかう人を眺めた後、帰路につく。
空港まではモノレールを利用。
空港に近づくと自衛隊の戦闘機などが飾ってあった。
空港に行っても自衛隊の戦闘機が一本の滑走路をぐるぐる走っていた。
意味は分からないが訓練だろう。

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             自衛隊機

与那国、沖縄に来て感じた事は南の島のきれいな海と豊富な海の幸、一般に穏やかで陽気な人柄の島民の方たちなど沢山の良い所があった。
しかし特に離島では海が荒れると食料品が運べない、あっても価格が非常に高い、他との行き来が天候しだいでままならない。

国境に面しミバエなどの害虫の侵入の危険性が常に伴うなどの苦労がある。
本島では自衛隊が空港で訓練を続け、今回は見なかったが米軍が広い地域を占有しているのが現状である。
潜り三昧ではあったが、楽しさと厳しさを感じる旅行でもあった。
長い間乱筆をお読みいただき有り難うございました。
 

 
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